IPO(株式上場)は企業にとって大きな節目であり、社会的信用や資金調達力を高める大きなチャンスです。一方で、上場に向けては厳格な審査や監査をクリアする必要があり、その中でも近年ますます重要性が高まっているのが「労務デューデリジェンス(労務DD)」です。
労務DDが求められる理由
労務DDとは、企業の労務管理が労働基準法をはじめとした法令に適合しているかを確認するプロセスです。特にIPO前には、以下のような項目が重点的にチェックされます:
- 未払い残業の有無
- 雇用契約や就業規則の整備状況
- 労働時間管理体制の適正さ
- 定額残業代制度の適法性
- 管理監督者の適正な運用
- 労使協定(36協定など)の締結と実効性
- ハラスメント対応体制の整備状況
これらの項目に不備があると、上場審査の過程で指摘を受け、スケジュールの遅延や企業評価への影響が生じるリスクがあります。
労務DDの進め方
当法人では、次のようなステップで労務DDを実施しています:
1. 現状分析 – 労務管理の実態を把握
2. リスク評価 – 法令違反や未払いリスクの抽出
3. 文書確認 – 雇用契約、規程、訴訟記録などのチェック
4. インタビュー – 管理層や従業員からのヒアリング
5. 改善提案 – リスクに応じた是正提案の提示
6. フォローアップ – 改善状況の継続的な確認
これらを通じて、IPO審査に耐えうる「労務コンプライアンス体制」を整備するお手伝いをいたします。
ご希望に応じて、以下のような追加オプションもご提供可能です:
- 勤怠管理システムの導入・見直し
- 管理監督者区分の見直し支援
- ハラスメント防止体制の構築支援
- 弁護士との連携によるリスクマネジメント強化
上場準備を万全に進めるためにも、早い段階での労務DDの実施をおすすめいたします。
まずはお気軽にご相談ください。