神奈川県厚木労働基準監督署は令和3年6月17日、労働者死傷病報告を遅滞なく提出しなかったとして、土木建築請負業の平井工業㈱(静岡県静岡市)と同社首都圏建築部長を労働安全衛生法第100条(報告等)違反の容疑で横浜地検小田原支部に書類送検した。神奈川県内の事業場に勤務していた同部長は、令和元年11月に発生した労働災害に関して隠蔽を行っていた疑い。労災から1年以上経過した令和3年に入り、事態を把握した本社が同労基署に相談したことで隠蔽が発覚。最終的に同年3月に死傷病報告を提出した。同労基署は立件理由について、同部長が報告義務を把握していた点と、隠蔽期間が長期だった点を挙げている。
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